小学生のための効果的な天声人語の活用法
天声人語を使って小学生が国語力をアップさせるためにどうすればいいのか解説します。
「天声人語の書き写しって意味がない」
「天声人語の音読ってどんな効果があるの?」
という声をよく聞きます。
天声人語の音読、書き写しもいいけれど
天声人語を音読したり、書き写したりすることで国語力アップを目指している人は多いようですね。
私は音読や書き写しはある程度の効果が見込めると思います。
ただし、天声人語だけで国語力アップを狙うのは無理があります。
実際に問題を解くなど、やるべきこともこなしましょう。
最大限に天声人語を活用するとすれば、
200字程度の要約は欠かせません。
私の生徒さんたちには、希望者だけですが
週に1~2回天声人語の要約をしてメールで提出させています。
もちろん5段階評価で返却し、
Aになるまで繰り返し書いてもらいます。
要約を見ると本当に“読解”が出来たのかがよく分かるのです。
読解とは、筆者が最も言いたいことを読み取れたかどうか。
200字という制限の中で筆者の主張を中心に書けているかどうかをチェックします。
小学生に天声人語がおすすめな2つの理由
私が天声人語をおすすめする理由としては以下の2つです。
①正しい日本語に触れられる
今は正しい日本語に触れることの方が難しくなっています。
ネットのニュースやテレビのアナウンサーが話す日本語は、
間違えたものが多いです。
友達とのやり取りは短文、単語のみ。
これでは正しい言語感覚が身に付きにくいのです。
その点、天声人語は正しい文法、正しい日本語で書かれているのでお勧めです。
②天声人語は説明文の縮小版である
天声人語は読解問題の長さに比べると3分の1くらいのコンパクトさ。
それでも説明文の構成になっています。
いわば説明文の縮小版。
コンパクトな長文で説明文の基礎を掴むのにもってこいです。
説明文のスタートに最適な素材と言えるのです。
最初は難しくても、書いたり音読しているうちに慣れていくので心配いりません。
対象年齢も特にありません。
様々な情報をインプットしている、と思って
「こんなものかな」で続けていけばいいでしょう。
まだ天声人語が難しい小学生には昔話を
それでも、「まだうちの子には天声人語が難しい」と思われるなら
別の手段をお勧めします。
私がおススメするのは昔話の要約です。
昔話は親しみやすい内容で、簡単なので内容はすぐに頭に入ります。
しかし200字という限られた字数に凝縮するとなれば、
情報の取捨選択が必要です。
この過程でどの情報が大事なのかを選ぶ思考が育ちます。
要約を作成した後がとても大切です!
国語はアフターフォローが大切な科目です。
要約を作成したら必ずだれか国語が出来る人に見てもらいましょう。
学校の先生、塾の先生や国語が出来る親兄弟。
誰かに見てもらって講評をもらわないとレベルアップは見込めません。
国語はアウトプットがとても大切です。
アウトプットする機会がない!という方には
天声人語の要約を添削してくれる講座の受講をおススメします。
天声人語を上手に活用しましょう
「何年も天声人語のようやくやっているのに全然国語の成績が上がらない~」
「天声人語の書き写しはやっぱり意味ないのかな」
と悩むことがあっても
最初にも言いましたが、
天声人語だけで国語力アップは難しいですよ。
でも何年もやっていても全く何の効果が得られないという場合は、
天声人語がまだ難しすぎるか、
アウトプットが不足している可能性が大です。
少し難度を下げて昔話に挑戦したり、
アウトプットの機会を作りましょう!