Officeアルティオール代表の田添マチ子です。
今日はなぜ現代文が難しいのか?というお話です。
年々増えてきている国語嫌い
年々、国語嫌いの子は増えてきているなあという実感があります。
「現代文って難しすぎる!」
「現代文を見ただけで気分悪くなる!」
と現代文を敵対視しているお子さんが多いのですが…
まあ、かつての私もそうだったのですけれど。
志望校よりも難しい学校の過去問を解かせる理由
Officeアルティオールには受験生が在籍しています。
読解の感性ワークをしっかりやりつつ、
生徒さんの状況に応じて過去問も早い段階で解きます。
当教室は
志望校よりも難しい学校の過去問を解くことが多いです。
最初は学校の名前を伏せて解かせます。
「そんなに難しい学校じゃないから大丈夫よ~」なんて言いながら(笑)。
すると結構解けた!ということがよくあり、
「実はこの学校はね…」と学校名を明かすと
生徒さんはビックリしながら「俺って結構できるの!?」と自信の端緒を掴むことが出来ます。
入試問題を作る側の複雑な思惑とは
さて、もらった過去問を解いてみると、、、
問題を作った人の想いが伝わってきますね。
私もかつて入試問題を毎年のように作っていましたから。
入試問題を作る側としては
・満点が続出しては困る
・あの学校の入試問題は簡単と言われたくない
・かといって難しくし過ぎて来年から敬遠されても困る
・採点はスムーズにして早く終わらせたい
という思いが暗黙の内ににあります。
難しすぎず、簡単すぎない問題という矛盾した思い、
プラス、合否を早く出したいので採点を早く終わらせられる問題、、、
ということで記号問題が多用される傾向にあります。
現代文が難しい理由①
記号問題ばかり、と聞くと喜ぶ生徒さんが多いですが、
本当にラッキーでしょうか?
記号問題とは、単語を答える問題は別として、
長文の読解に加えて、さらに選択肢の読解が必要になるということなのです。
そしてその選択肢の一つ一つが結構長かったりします。
センター試験がいい例です。
記号問題は〇か×かどちらか。部分点はありません。
その点、記述問題の方が可能性があってお得なんですよ。
記述に苦手意識がなくなり、文章の構成が何となくつかめるようになれば
記号問題も苦にならなくなるかもしれません。
記号問題が増えたことで、
読解量が増えてたことにより、
難しくなっているとも言えるのです。
現代文が難しい理由②
50分くらいで長い本文に加えて、選択肢の一つ一つを読解する。
なかなか大変な作業です。
しかも選択肢は簡単にならないようにするために、
たった一語の引っかけの単語(絶対、全くなどの極端なワード)を入れたりするので注意深く読む姿勢も要求されます。
一体何が国語の問題を難しくしているのか?
問題を難しくする方法はいくつかあるのですが、
いちばん簡単に難しく見せる方法は文字数を多くすることです。
今の子どもたちはLINEやツイッターなどの短文でのやり取りに長けているのですが、
その分だけ、文字が増えると「多い」と感じやすい。
数の多さに無条件に一瞬で圧倒されるために
たやすく戦意を喪失しやすいのです。
文字の多さ=難しさ、と捉えるのです。
よく読んでみれば基本的な内容なのに、「文章が長い」というだけで難しいと思ってしまい、どうしていいのか分からなくなる。
いわば勝手に“文字の海”に溺れているのです。
モッタイナイ…
読解力を身に付けるための最初のステップ
文字数の多さに惑わされず、
自分軸を保ちながら
冷静に読み進めるようになること
それこそが、当教室の目標の一つです。
いわば、“文字の海”を自分で船の舵を取って渡りきること。
それは、こうすればこうなる!というロボットの組み立てのようなものではなく、
質のいい練習を重ねて体に染み込ませるしかありません。
その力はいつからでも身に付けられます。
現代文の“難しさ”を払しょくするには
では意味不明な現代文を解けるようになるにはどうしたらいいのでしょうか。
①文章の長さに慣れる
そのためには
実際に使われているセンター試験、志望校などの過去問の長文を音読すること。
黙読はもう少し後でいいです。
最初から正しく読もうとしなくていいのです。
タイムを計りながら毎日一つの長文を最低でも5回は読み込む。
だんだん早くなってくると
最初は小さく見えていた文字が大きく見えるようになり、
読みやすくなってくるはずです。
筋トレのように毎日志望する学校と似たような内容、同程度の長さの長文を音読する習慣を身に付けましょう。
それからもうひとつ。
②現代文の読み方を身に付ける
現代文が解きやすくなるような読み方をするのです。
具体的には
読みながら文章中に線を引き、印をつける。
読みながら傍線部に出逢ったらその都度解いていく…などなど。
現代文を効率良く解く方法があります。
当教室では長文読解の基礎として最初に伝え、
身につくようにトレーニングしていきます。
どの様なところに線を引けばいいのか、
問いの読み方まで教えています。
長文読解に接する時間を増やそう
最初から正しく読もうとしなくていいのです。
タイムを計りながら毎日一つの長文を最低でも5回は読み込む。
だんだん早くなってくると
最初は小さく見えていた文字が大きく見えるようになり、
読みやすくなってくるはずです。
筋トレのように毎日志望する学校似たような内容、同程度の長さの長文を音読する習慣を身に付けましょう。
地道な努力が必要ですがこれが最短距離であり、
一生使える国語力の土台になります。
それでは近いうちにまたお会いしましょう。
Officeアルティオール
代表 田添マチ子
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