小学生 子どもの語彙力を伸ばすにはどうしたらいいのか?子どもの語彙力を身に付けるために大人が出来ること

先日入会した小5の女の子は、

小学2年生の頃から学習塾に通っているそうです。

その子のお母さまが溜息交じりに仰いました。

「塾の先生に『この子は言葉を知らなすぎる』って言われます」

言葉の意味を尋ねると、ことごとく「分からない」「知らない」と答えることを指摘され、

塾からは、とにかくたくさん本を読んだり、語彙力や四字熟語の本などを読ませるように言われたそうです。

私はこれを聞いて

「ああ~出た出た、『とりあえず多読のススメ』(笑)。

その塾の先生、国語が苦手なんだろうな」と思いました。

子どもの語彙力を育むには、どうしたらいいのでしょうか。

語彙力はイメージ力、連想力

「この子は語彙力がない」「この子は言葉を知らなすぎる」

とよく言う教師は、

辞書に書いてあるようにきちんと答えることを期待して

「この子は語彙力がない」と決めつけている可能性が高いです。
確かに国語が出来る子は難しい言葉を多少知っているかもしれませんが
辞書一冊暗記しているわけではありません。
我々大人も
一つ一つの単語を取り出してこの言葉の意味は何?
と英単語の意味を答えるように聞かれたら
まともに答えられないのではないでしょうか。
でも辞書のようにきっちりと説明することはできないけれど、
内容はなんとなくわかっている、という場合がほとんどです。
では国語が出来る子が何の力を持っているのかと言うと
使われている漢字や使われている言葉の前後の流れから
連想ゲームのように
「ここでこう言っているから、多分こんな感じだろう」
と自然と意味を理解しているのです。
かなり曖昧ですが、イメージして何となくこんな意味っぽいと解釈できるのです。

〇か×か、の思考法では国語は伸びにくい

この思考が身についているとどんな文章でもそれなりに読みこなすことが出来ます。
何もない乾いた大地にグングンと水脈を自在に広げていける思考という感じです。
「砂漠 水脈」の画像検索結果
現在は何処でも効率性が重視される傾向にあるため、
暗記的な思考が効率がいいものとみなされます。
このやり方は教える側が楽で、
かつ簡単に偏差値を出すことが出来るので(ただし国語には通用しない)
塾でも学校でもこのやり方が取り入れられています。
この思考だと、〇か×かの一方向の思考しか育ちません。
自分なりに考えを深めたり、
解釈したりする力が育ちにくいです。
この思考では国語の読解は伸びにくいでしょう。
「自分で自分のことが分からない」という大人が増えていますが、
自分探しの彷徨える大人たち”が増えているのもこの教育のなせる業です。
余談ですが、だから占いや宗教がますます流行ります(笑)。

国語が出来ない子は一点凝視の思考をしている

国語が出来ない子は語彙力がない、のではなく、
前後の流れから言葉の意味をイメージする、ということをほとんどしていないのです。
また、その方法すら知らず、
分からない言葉だけを、ジーッとみて、
「分かりません」と言うのです。
たとえば漢字テストで見てみましょう。
以下の漢字の問題を見てください。
①早寝早起きのシュウカンを身に付ける。
②この作家は既にコジンです。
国語が出来ない子、語彙力がない子は
①を週間、②を個人
と答える可能性があります。
なぜならカタカナ部分しか見ていないからです。
「よく見たら出来たのに―」という問題が20点分くらいある可能性がありますよ。
スピードや効率性だけを追求すると視野が狭まります。
語彙力はおろか、読解はますますつらくなるでしょう。
「視野が狭まる」の画像検索結果

国語力、語彙力を育むのは木を育てるのと同じ

ます、これ一冊覚えたら語彙力が付く、などの短絡的な思考を止めてください。
国語力は木を一本育てるようなもの、とお考え下さい。
子どもを風が吹けばすぐ折れるような木に育てたいでしょうか?
しっかり根を張った、どっしりした大樹のように育ってほしいですよね。
それにはそれ相応の時間と手間がかかるのは当たり前です。
「大樹」の画像検索結果
時々、「何か月で偏差値70になりますか?」などと問い合わせをいただきますが、
そのような方は当教室は合いませんので、別の教室をお探しください。
偏差値ばかり追いかけておられる方は、
まずは目の前のお子様と向き合いましょう。

語彙力を無理なく身に付けるには

語彙力を増やすためにはイメージ力と連想力が必要だとお話しました。
そして乾いた大地に水脈を自在に張り巡らす力です。
この力を身に付けるには、
楽しみながら文章に触れる機会を沢山持つことが大切です。
「本を読む子供」の画像検索結果
つまり、その子が好きな分野の本を周りにおいてあげるのです。
例えばたくさんの文字が苦手であれば最初は図鑑でもいいのです。
興味がありそうな分野、放っておいても黙々とやり続けること。
そんな分野の本や図鑑を持たせてあげると良いです。
好きなことから、疑問が生まれ、会話が生まれ、疑問を調べようとだんだんと本に移行していきます。
最初は親が寄り添って始めて、いろいろ質問してあげたりします。
また好きなことに没頭することが頭をよくするというのは、
脳科学的にも証明されています。

親が子どものために今できることをする

これを聞いて
何だ、そんなことかと思いましたか?
大したことないと思いましたか?
面倒くさいと思いましたか?
手間がかかるな~と思いましたか?
だとすれば、生身の我が子ではなく、
理想の我が子を手っ取り早く手に入れたいだけなのかもしれません。
理想の我が子を追いかけているに過ぎないのかもしれません。
一体何のために?
それは胸に手を当てて聞いてみてください。
ちなみに当教室の生徒さんのお母さまにこのことを伝えましたら、
「早速子どもたちを連れて図書館に行きます!」と仰っていました。
国語や語彙力は塾に丸投げでは絶対に身につきません。
家庭の力がメインです。
またこれについては別の機会に。
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