国語に悩める皆さん、こんにちは。
元・理系、元・国語嫌いのプロ国語教師、タゾエです。
当教室にやってくる生徒さんは当たり前ですが
例外なく、国語が嫌いか、国語が苦手な子たちです。
現代文から指導に入りますが、
受験間近の中高生であれば古典も無視できません。
しかし彼らは古文・漢文にはアレルギーか!?というほど毛嫌いしています。
古文・漢文を訳の分からないもの!と決めつけてしまい、読もうとすらしません。
今日は古文・漢文を読むコツをご紹介します。
古文・漢文を読解するためにやるべき4つのこと
①古典単語を覚える
ある程度の量の古典単語をインプットすることは必須です。
志望校によりますが、
大学受験、センターレベルであれば大体300語程度、
高校受験であれば50~100程度で大丈夫。
毎回生徒さんたちに伝えるのですが、古文・漢文は外国語ではありません。
このように言うと「え!漢文は中国語でしょ!」という生徒さんがいるのですが、
漢文は返り点を付けることで日本語として読めるようにしたものです。
また、古典単語は今私たちが使っている言語と近いものもあるので
英単語300覚えるよりもずっと楽ですよ。
②登場人物の把握
ここからは具体的な読解のコツです。
古文・漢文が読めない理由の最大の理由は、
読んでいる途中から誰の言動かが分からなくなり、混乱することです。
これを防ぐことが第一歩。
まず冒頭で登場人物をしっかり把握します。
丸で囲むと良いでしょう。
最初に名前が出ると、その後は省略されることが多いです。
また途中で名前が変わることもありますが、そのような場合でも似たような名前だったりします。
誰と誰が登場して、誰がどうしたのか?
最初から誰の言動か見落とさないように気を付けなくてはいけません。
③敬語を覚えておく
基本的に敬語は身分の高い人にしか付けられません。
貴族ではない、下々の者どもには敬語が使われることはありません。
皇族、帝ともなれば二重敬語が使われます。
帝は自分で自分の言動に敬語を付けることもあります。
多分こちらの方であれば間違いなく自分に敬語を使うでしょう↓
敬語が使われていたらこの文中に登場する身分の高い人の言動!と分かりますから
②誰の言動か把握する助けになります。
基本的な敬語はしっかり学び、覚えておきましょう。
④注釈を侮るな!
古文・漢文の後ろに小さな字でズラ~と並ぶ注釈。
小さな字で書いてあるからと侮ることなかれ!
「古文・漢文読むので精いっぱいだから読まね~」「めんどくさいから読まねー」という人は要注意!
注釈がつけられる理由は主に2つ。
子どもの知識では分からないだろうからという親切心もありますが、
読解に必要な情報だから付けてくれているという面もあるのです。
よく注釈を読んでおけば分かったのに~ということはよくあること。
注釈も目を通すようにしましょう。
古文・漢文は面白いよ!
すっかり子供に毛嫌いされている古文・漢文。
原文を読めと言われているわけではないのですからちょっと頑張ってみませんか。
古文漢文は読んでみると人生訓や味わい深いお話も多く、
面白いので役に立つお話も多いです。
是非子ども時代に読んで欲しいですね。
それでは近いうちにまた!
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